ポリエステル70%ジャケットの染め替え
ポリエステル70%、ナイロン30%のジャケットを、アイボリーから紺へ染め替えさせていただきました。
ポリエステルの混率が高いので、ポリエステル染めのみ行いました。
ポリエステルは130度の高温で染めるため、ボタンは取り外しの上、染めさせて頂きました。
ポリエステル染めは縮みが大きく出ます。
特に縫製糸が縮むことで糸がつれて周りの生地にしわができることがあります。
今回染めさせて頂いたジャケットは、染める前から糸がつれたようになっていて、それがラフな雰囲気にもなっていました。
染め替えによって、襟部分などのシワが出ていますが、プレスをしていただくことで、染め替え前くらいまでには戻るかと思います。
縮み幅はどのくらいだったのか、資料を見ると…
身幅は0.5センチ縮んでいます。着丈と袖丈はというと…何故か1センチ伸びている??
染め替え前の測定の仕方が悪かったのかもしれませんが、あまり大きな縮みは出なかったようです。
ポリエステル染めの場合は基本的には「縮む」と考えて頂いた方が安心です。
平均では約10%縮みますが、稀に10%以上縮むこともあります。
シワはクリーニング店でプレスをすることできれいになりますが、縮みは直らないため、染める前にはお気をつけください。
プレスでどの位きれいになるのか、はこちらのコラムをご覧ください。
リスクは大きいものの、ポリエステル染めをすると、縫製糸も染まるため、初めからこの色だったかのように生まれ変わります。
気になるお洋服がありましたらお気軽にご相談ください。
※ご依頼いただく際には「染め替え注意点」をよく読み、ご同意の上お願いいたします。