手洗い×(バツ)表示でも洗えちゃう?

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手洗い不可と書いてあるけど、クリーニングに出す時間がないからと、手洗いしたら意外と問題なくできちゃったってことありませんか?
そこで、洗濯表示はいろんなリスクを想定して少し大げさに書いているのかな?
なんて思っていると、洗濯表示通りに洗濯したのに色落ちしたり、縮みが大きく出たりといったトラブルもあります。
クリーニング技術研究会を主宰する山﨑勝さんは著書の中で

「絵表示は絶対ではなく、あくまでも扱い方の参考になるもの」と指摘しています。
そして、絵表示を参考にしながら、自分の目や手で観察しながら工夫をすることが大切と説いています。

その際の判断ポイントは以下の4つ。

1.水につけて色が出るか

2.回して洗えるか、手洗いするか

3.乾かし方を選ぶ

4.アイロンがけができるか

まず1ですが、色が濃くない場合でも蛍光色のものや輸入物などは色落ちしやすいものがあるので注意が必要です。
水につけただけでも色落ちする可能性があります。
色落ちが心配なものはいきなり水に入れる前に、白い布に水と洗剤を混ぜたものを含ませ、衣類の目立たないところを軽くたたいてみましょう。
白い布に色移りした場合は、洗濯時に色落ちします。
このテストでうっすらと色がついた場合は、白いものや淡色のものと一緒に洗わないようにします。
ある程度色がついた場合は、単品で注意しながら洗ってください。
そして、はっきり色がついた場合はクリーニング屋さんに相談するのが安心です。

続いて2については、色落ちしなかったとしても付属品や素材の繊細さにより、手洗いか洗濯機洗いかを判断します。
変わった形のボタン、強度があまりない薄手の素材などは手洗いを選びましょう。
突起部分のある付属品は、洗濯中に他の衣類と絡まり、衣類が傷つく可能性があります。

3の乾かし方については、乾燥機が使える素材であっても、乾燥機による縮みを考慮してジャストサイズのものなどは自然乾燥をした方がいいでしょう。
ニットなどは水を含むとかなり重くなり、ハンガー干しをすると縦方向に重みで伸びてしまいますので平干ししましょう。

そして仕上げのアイロンで失敗しないためにはまず洗濯表示を確認するとともに素材も確認してください。
部分的にアイロンに適していない素材を使っている場合もあります。
熱圧着で取り付けてあるワッペンなどは剥がれやすくなる恐れもありますので、勢いでアイロンをかけないようにしましょう。
また、アイロンがけがOKなものでも、強い圧で何度もかけるとテカリが出てしまいます。
特に黒の衣類はテカリが出やすいので気をつけましょう。

 

以上をまとめると、表示に書いてあることが絶対というわけではない、ということですね。
ですがもちろん、表示に従わなかった場合は、自己責任となります。

消費期限、賞味期限と似ているかもしれませんね。
私は消費期限、賞味期限を参考にしつつ、嗅覚と視覚を駆使して判断しています 😆 

<参考>
「衣類の洗濯・収納・お手入れ便利帖」(山﨑勝)