黒染めしたTシャツの色落ちを検証
ときどきお客様から「染め替えた後、洗濯したら色落ちしますか?」と質問を受けることがあります。
まったくないとは言えないので「染め替え後の数回は単独で洗ってください」とお伝えしています。
ですが、だらだらと色が落ちて、洗濯の水が濃い色水になる、というようなことはありません。
そこで今回は「ビールで色あせは直るのか」の記事で最後に染料で染めたハーフTシャツを使って、色落ち具合を検証してみたいと思います。
色が分かりやすいように、白い洗面器で…と思ったのですが、なかったので、小さいですが白い容器を使います。
衣料用洗剤を入れて
洗剤がきちんと溶けるよう、ぐるぐる攪拌したり、持ち上げたり、押し洗いをしたりと、普通の洗濯機で洗うよりも念入りに、約3分洗いました。
ぎゅっと絞ります。
※ちなみにこの写真、一人で撮っているので右側のゴム手袋に手は入っていません。右手でカメラを持ち、左に体を傾けながら撮りました。さみしくはありません。いい写真が撮れました。
洗濯後の水を真上から。
あれ?ちょっと色落ちしてる?
透明の容器に移し替えて真横から。
白くにごっているのは洗剤の影響かと思いますが、黒くはなっていません。
白い容器を真上から撮ったときちょっと黒く見えたので、正直「あ、マズイ…」と思いましたが、何ともなくてよかったです 😆
綿や麻などの場合、反応染料という色の堅牢度が高い(洗濯や紫外線などで色が落ちにくい)染色方法で染めていますので、だらだらと色が落ちてしまうといった心配はありません。
ただ、今回は色落ちは見られませんでしたが、染め替え後のお洗濯は念のため単独、または色物と一緒に洗って様子を見てください。
複数の素材が含まれている場合、そのうちの一番多い素材用の染料で染めますが、それ以外の素材にも多少色がつく場合があります。※これを汚染(おせん)といいます
この場合、きちんと染まっていない状態ですので、洗濯や摩擦で落ちやすくなりますので、特にご注意ください。
以上、検証を終わります!
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