元色の違いによる、染め上がりの違い

染色は色の足し算です。
「元色+染め色=仕上がりの色」となります。
ですので、元色の影響を受けます。

色見本のカラーは、白い生地を染めた場合の色ですので、色付きの生地を染めた場合は染め上がりが変わります。

こちらの実験結果をご覧ください。
ブルー、グリーン、シアン、ピンク、レッド、ホワイトのを全部一緒に「紺」で染めると…

元色の違いにより、染め上がりにばらつきが出ました。
本来の染め色は右下の色です。

緑と重なると黄みがつよく藍色のような色に。
ピンクと重なると紫のような色。
赤と重なると茶色のような色になっています。

元色が薄ければ、ほぼ影響はありませんが、赤などの強い色は、黒を重ねても赤みが消えません。
濃い赤の場合、黒を重ねてもこげ茶っぽく染まることが多いです。

 

「赤から青に染め替えるなど、色相を極端に変える場合」、「濃い色から薄い色にする場合」は脱色が必要です。

ただし、脱色は生地が傷み、素材や状態によって向き不向きがありますので、脱色をご希望の方はお問い合わせフォームにてお問い合わせください。